遺作

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あれは私が小学校6年生、妹が3年生のある始業式の朝。     いつも朝ごはんは、ご飯にお味噌汁に卵焼きやハムといった和食なのに、その日は焼き飯が出てきた。   自慢じゃないがおかぁは料理上手で、おかぁの作るご飯は大好きだったが、焼き飯だけは大っ嫌いだった。   なぜかと言うと具がないから…。   おかぁの焼き飯は卵とご飯を醤油で味付けしただけ。   それならご飯といり卵でいいやん! と、今でも思う位、なぜかこの日は焼き飯だった。       残さず食べおわり、小学校へ向かう。           体育館で始業式が始まってしばらくすると、あり得ない程の吐き気が私を襲う。     『どーしよう…。先生に言った方がいいかなぁ…。 でも先生遠いし……。』       と思っている間に、焼き飯はリバース。       汚い話ですが、体育館で吐いちゃいました。           先生に抱えられて外に行き、ふと後ろを見ると妹も口を押さえ走っている。     『ん?あの子も??』               保健室で休んでいると、保健の先生が来て、妹も吐いた事を聞かされました。       そして保健の先生の一言。     先生『…あんたら朝から何食べたん??』       私『焼き飯……。』       先生『………油かぁ…………。』               おぃ!おかぁ!! どんだけ古い油で炒めとんねん!!!      
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