8033人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日の朝、瑠嘩を預けずいつもより早く病院に来た私達におかぁはビックリしていた。
おかぁ『どないしたん!?えらい早いやん!!
瑠嘩まで連れて…。』
ゆ『だって酸素したとか心配になるやん!!
大丈夫なん!?苦しいん??』
私からの問いかけに、おかぁは笑いながら答えた。
『だから大丈夫って言うてるやん!ほんまにあんたは心配性やなぁ(笑)』
個室に入り酸素をつけた経緯を、おかぁは説明してくれた。
呼吸がしんどくなってきたから先生に言ったらレントゲンを撮ろうと言われ、その結果肺に水が貯まってきている事がわかった。
呼吸器内科の先生と相談した結果、最初は脇の下の肋骨の間に針を刺し、肺に貯まった水を抜く事になる。
麻酔もなしで病室で処置すると言われたので、さすがに大部屋だと他の患者さんに迷惑がかかると思い、個室に変えてもらった。
でも長い抗がん剤治療の結果、おかぁの体は抵抗力が落ちている。
刺した傷口から感染症を起こしては次の治療ができない為に、利尿剤で様子を見る事になった。
それはそれで何回もトイレに行かないといけないので、そのまま個室にしてもらっていると。
とりあえず利尿剤で水さえ抜けたら大丈夫だと言うので、ホッとした。
最初のコメントを投稿しよう!