山口さん

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相変わらず酸素をした状態のおかぁ。       何の変わりもなく過ごしていたある日、いつものように朝から病院に行っていると、お昼過ぎコンコンとドアをノックする音が聞こえた。             『はぁ~い!』   看護師さんかな?と思っていたら、ドアが開いた先には山口さんが立っていた。         おかぁもビックリして、     『山口さん! わざわざ来てくれたん!?』   と、大きな声で聞く。           『裕子さん水くさいわ! 病気の事もハガキ一枚だけやなんて…。』       目に涙を溜め、おかぁに言う。        
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