命の期限

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じぃーじはただただうつむき、何も言わず…私の下の子を抱いていた…。             しばらくしてから、   『お待たせ~!』   手を振りながらおかぁが帰ってきた。         今までの事を気付かれないように、普通を装う。     『けっこう早かったなぁ!血採るだけやもんな~。』         よしよし、普通に話せてるはず!     心の中で思う。             そしてじぃーじが一言。     『腹…減ったなぁ……。 お好み焼き食べに行こ!』    そう言ってそそくさと歩いていく。         ふと時計を見ると、もうお昼の1時を回っていた。     私もおかぁも笑いながらついて行く。           でもおかぁの後ろ姿を見ながら、   今歩いてるおかぁが半年後には居なくなる…。     おかぁが死ぬ…?       どうか夢であって欲しい。         悪い冗談だと誰か言って…。           嫌や! おかぁが死ぬなんて絶対に嫌や!!         そう思った…。          
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