8031人が本棚に入れています
本棚に追加
/371ページ
じぃーじはただただうつむき、何も言わず…私の下の子を抱いていた…。
しばらくしてから、
『お待たせ~!』
手を振りながらおかぁが帰ってきた。
今までの事を気付かれないように、普通を装う。
『けっこう早かったなぁ!血採るだけやもんな~。』
よしよし、普通に話せてるはず!
心の中で思う。
そしてじぃーじが一言。
『腹…減ったなぁ……。
お好み焼き食べに行こ!』
そう言ってそそくさと歩いていく。
ふと時計を見ると、もうお昼の1時を回っていた。
私もおかぁも笑いながらついて行く。
でもおかぁの後ろ姿を見ながら、
今歩いてるおかぁが半年後には居なくなる…。
おかぁが死ぬ…?
どうか夢であって欲しい。
悪い冗談だと誰か言って…。
嫌や!
おかぁが死ぬなんて絶対に嫌や!!
そう思った…。
最初のコメントを投稿しよう!