娘への思い

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  『えぇっ!? うんわかった!すぐ行くわ!!』   おかぁは電話を切ると、   『おじいちゃんら、もう駅に着くから来てって!』   と言いながら慌てて会計を済ませ駅まで走る。         でもなんで? あまりにもタイミング良すぎじゃない?? まだおかぁがガンだという事も言ってないのに…。         じぃーじも同じ事を思ったらしく、 『友香ちゃん言うたん?』 と聞いてきた。     『まさか!言うてないよ!!』 首を振る。       『何でやろなぁ…。』 そう言いながら駅の階段を上る。           私達が着くと同時におじいちゃん達も改札から出てきて、手には紙袋を持ち、何とも言えない表情でおかぁを見ていた。  
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