かっこかり。

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  「‥‥‥」 「‥‥‥‥」 「‥‥‥‥‥」  沈黙が続く。  腹が立って黙ったはいいものの、めぐみも返答を待っているせいで妙な空気になった。  ちらりと見上げればなお笑ったままの顔が見えた。  その笑顔がなんとも気の抜けるもので、腹を立てることが馬鹿みたいに思えた。 「‥‥‥‥‥‥‥原っぱの原に田んぼの田、未来の中央で未央」 「なるほど、原田未央さんですね、素敵な名前だ」  まさかそんな小説や映画でしか聞いたことのない台詞を言われるとは。  未央の中でめぐみに対する胡散臭さが増した。
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