真夜中のエンカウンター

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   片手で足りるほどしか星が輝いていない空を見つめて未央はため息をついた。 (足が痛い)  学校を出てから今までずっと立ちっぱなしの歩き通しで足がパンパンだ。  いや、放課後も立ったままだったからもっとか。  春とはいえ流石に夜は冷える。  歩く足を速めようとした時、未央は声を聞いた。  男性のものだ。  小さくて分かりづらいが、ブツブツと呟いている声。  未央は気になって足を止めた。  
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