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ハルトは切りかかろうとした。
だがハルトは動きを止め、影移動でシストから離れる。
ハルトは影のせいなのか、黒い涙を流しながら言う。
「…お願いだ…もとのシストに戻ってくれよ…」
それに対してシストはクスッと笑い言う。
「無理だな。オレはこの力が楽しくてしょうがないんだ!
オレの力を見て怯える奴の顔を想像するだけでドクドクするんだ!!
オレを止めたいならオレを殺してみろ!!!」
「…オレはオマエを殺したくない…」
「ならオマエはオレに殺されろ。
そして後悔した顔を見せてくれよ」
ハルトは無意識に叫びながら鎌でシストに切り掛かる。
鎌はシストの身体を切り裂いた。
手応えはあった。
だがシストはギロリとした目でハルトを見て笑う。
影の鎌が灰となる。
「…通用しないと何回いえば済むんだ…」
ハルトは絶望し、全身の力が抜ける。
シストがその隙にハルトを押し倒し、トドメをさそうとする。
「空から見てな…」
だがシストは思い出が拒むのか、一瞬だけ動きが止まった。
「ぐっ!なんで殺せない!?手をこのまま下ろすだけなのに、簡単な事なのに…なんでだよ!!」
その一瞬がハルトの生死を分けた。
突然シストとハルトのいる家の近くで竜巻が出現する。
竜巻はシストに直撃する。
当然ハルトも竜巻に吹き飛ばされてしまった。
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