LOSTエンジェ第二章・消えた天使

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ハルトは目を覚ます。 すると見たコトもない風景が目に入る。 「ここ…どこだ……?」 ハルトは知らない部屋にいた。 ハルトは起き上がろうとする。 「がっ!痛って!!」 ハルトは身体中に激痛がはしり首くらいしか動かせない状態になっていた。 「そぅか…吹き飛ばされた後、川に流されたんだったかな…」 ハルトは同時にシストの事を思い出す。 「……ばかやろう………………………………ん?」 ハルトは背中にぬくもりを感じる。 振り替えると知らない女の子が寝ていた。 ハルトは驚きのあまり言葉を失い、その後今までで一番の悲鳴をあげた。 そしてその女の子は目覚ます。 「あ、起きたんだ。おはよ」 「あんたが…助けてくれたのか…?」 「うん…、助けたって言うより拾ったって感じかな…」彼女はそう微笑みながら言う。 「あんた…名前は?」 「私アヤネって言うの、あなたは?」 「オレはハルト……ここ…寺か?」 「そうだよ、私ここに泊めてもらってるんだ。」 「親は?」 「親は…いないんだ…」 「同じか……」 ハルトは、ミライにシストの事を連絡しようと携帯でメールを送ろうとする。 だがハルトは気付く。 「圏外!?なぁ…ここ、どこだ?」 「ここは…東京B1区」 この時代の日本は異常気性や人口の増加により地下に巨大な都市があり、地下での生活をする人々もいる。 「まさか…こんなところまで流されたか…早く帰らないと…」 ハルトは焦った顔をしながら地上への行き方を聞く。 「ここから結構遠いところにエレベータがあるの、案内するよ」 「あ…あぁ、ありがとな」 ハルトは立ち上がろうとする。 だが全く体が動かない。 「うぐぁっ…!くそっ!!シストを止めないといけないのに!!ミライに伝えないといけないのに!!」 「焦らない。今は身体を休めないと…動けるようにならないと何も始まらないよ、」 「…ごめん熱くなって、まずは身体治さなきゃな!」 ハルトは心配そうな顔で笑う。 アヤネ「それまでいろいろ話そうよ、こっちも聞きたい事いっぱいあるし。」 「……あ…ありがとな…助けてくれて。」 そしてそれからハルトはアヤネといろいろと話す。 アヤネと話していると時々シストの事を忘れる事ができる。 そんな感じがした。
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