LOSTエンジェ第三章 消えた友情

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シストは徐々にに歩いてくる。 ミライはシストに恐怖し、後ろへ下がる。 「どうした?戦えよ。どうせ死ぬんだ、逃げても無駄だってオマエもわかるだろ?抵抗くらいしろよ」 「いやだ!オレはオマエを救いたい。」 「…ハルトは死んだって言ったら…どうする?」 それを聞いたミライは無意識に近くの鉄パイプを一瞬で拾い、一瞬でシストに叩きつけた。 ミライはまるで別人になったように言う。 「戦う理由ができた…」 シストは驚く。 「速い!まさかとは思ってたがオマエも特別なのか!? オマエも同じなのか!?」 「オマエもだと…!?どういう意味だ」 「どうせ死ぬんだ…関係ない」 ミライは鉄パイプの先を見る。 シストは鉄パイプを手で受け止めていた。 そしてその鉄パイプは灰となり地面に落ちていく。 「…そんな……!?」 この時、親友はともに別々の能力を持っているコトがわかった。 ミライは一瞬でビルの階段を上がり、ビルの屋上に立ちシストを見下ろす。 「来いよ!そこじゃ迷惑だ」 シストは階段を上がって行く。 「オレは…あんたが落ちぶれていく姿をこれ以上見たくない。 犯罪者にだってなっていい!!だから……ここで倒す!!」 その時ミライの目からは涙が流れていた。 シストはムカついた顔で言い返す。 「オマエもハルトと同じ事を言うのか…やってみろよ!!」 ミライは鉄パイプを握りシストの顔に何度も叩きこむ。 シストは自衛隊から盗んだ銃をミライに狙って打つ。 だがミライは高速で動き狙いが定まない。 ミライは必死にシストに叩きこむがシストは平気な顔をして笑っている。 「くそぁ!!!」 ミライは鉄パイプをシストに突き刺しシストの身体を貫通する。 ミライは息をたてる。 シストはその時呟いた。 「人間がどれだけ偉くても…どれだけ強くても…しょせんは人間だな」 シストはそう呟き鉄パイプを自分で抜いた。 「どんな化け物だよ…」
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