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「どんな化け物だよ」
「オレは神に愛されてるのさ」
そう言うとシストは突き刺さった鉄パイプを持ちミライに向かって振り回す。
ミライは軽く避ける。
だがその時、気が付く。
ミライはどんどんとビルの端に追い詰められている。
気が付いた時は遅い。
ミライはあと一歩下がればビルから落ちる状況となった。
「オレに挑んだ自分を哀れだと思え」
そう言いながらシストは鉄パイプを横に降り掛かる。
ミライは微笑む。
ミライはそれを狙っていたかのようにシストの上を飛び、一瞬でシストの背後に回り込む。
「オマエがな!!!」
ミライはキレた顔をしてシストを蹴り飛ばした。
シストは80階の高さから落ちいく。
ミライは正気に戻る。
「オレ…今なにしてた…」
親友を突き落とした自分を憎み逃げ去って行く。
ミライはシストは死んだと思い込んだ。
シストは頭から地面に叩きつけられ、鈍い音が周りに響く。
だが…シストは起き上がる、そして無傷だった。
シストは舌打ちをし、その場を去っていった。
その日の夜、ミライはまた緊急速報を見た。
シストが今度は自衛隊本部を襲い全滅させたという内容だった。
そのときミライはシストが死んでいなかったコトを知る。
ミライは半分喜び、半分恐怖を感じた。
このままシストが生きていれば世界は恐怖に支配される。
その瞬間、ミライはシストと戦おうと決意した。
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