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ハルトたちは地上に上がり、消防車や救急車の音がうるさい中、再びミライに電話する。
「ハルト!?生きてんのか?」
「だから死人にするな…今上に上がったとこだ」
「心配させんな…」
「なぁ…シストはなぜ地下を落とせるほどの爆薬を持ってた…」
「ニュースによるとシストが自衛隊本部を全滅させたみたいだ。
今のアイツならやりかねない…多分その時に盗んだんだろ。」
「じゃあ何のためにあんな事したんだ…」
「自分の存在を世界中に知らしめるため…だとさ」
「…くそ………」
ハルトはしばらく沈黙した後ミライの電話を切り、とりあえずアヤネと家に戻る事にした。
その頃………シストは取り返しのつかない事をしようとしていた。
シストはミライにビルから落とされたコトが憎くてしょうがなかった。
シストは自衛隊本部を全滅させた時、資料室からある秘密の情報を得た。
シストは強い力が欲しくて欲しくてしょうがなかった。
情報によると、日本軍がバイオ開発研究所で世間には秘密で強化人間を作る研究をしている事がわかった。
その時シストはただ、力を求めるままに動いていた。
シストは夜にその研究所に忍び込み、開発中の進化促進細胞を注射で身体に点滴をした。
するとやはり身体に拒絶反応が起こる。
研究所に悲鳴が響く。
だが…その1分後、シストの天使の血はそれを制御した。
情報によれば効果は3日後に効果が現れるらしい。
身体中が熱をおびる。
「これで強くなれる………これでオレは神となれる!!」
シストの心はどんどん邪悪になり、違う道を進んで行く。
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