LOSTエンジェ第四章 天使の姿の悪魔

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ハルトはシストに向かって走り出す。 シストは高く飛び上がり、ハルトは影を上手く使い、壁から壁に影移動して空中に飛び上がる。 二人は空中で切り合い、金属音が辺りへ鳴り響く。 そして二人はビルの屋上に立ち、にらみ合う。 「なんでオレの邪魔をする…オレが神になっちゃいけない理由があるのか? それともオレが神になるのが気にくわないのか?」 ハルトはキレた表情で答える。 「わからないのか…たとえどんな力があっても… …人を簡単に殺せる奴が神になんかなっちゃいけないんだよ!! わかるか?自己中が!!」 「どんな神になるかは……オレが決める事だ!人間が…ほざくんじゃねぇ!!」 そう言うとシストはハルトの影鎌を素手で掴み、ハルトを蹴り飛ばす。 ハルトは高層ビルから落ちていく。 シストは落ちていくハルトに数秒で追い付き、逆さで切り合う。 「さっさとくたばれよ!! そして後悔した顔をオレに見せてくれよな…ハルト!!!」 そう言いながらハルトたちは地面に近づいていく。 「落ちた時の手段はできてんのか?」 そう言うとハルトは微笑んで言う。 「あぁ…とっくにな!」 そういうとハルトは地面に出来た自分の影に飛び込む。 そしてハルトは一瞬で空中にいるシストの足の裏に立つ。 そしてハルトは叫びながら鎌を切り上げ、鎌はシストの胸に突き刺さる。 シストは微笑んで言う。 「面白い…面白いなオマエ!」 「…そんな…心臓狙ってもダメなのか」 影鎌はやはり灰となり落ちていく。 シストはギロリとした目で言う。 「もっと良いところで戦おうか!」 そう言うとシストはハルトの首を掴み空へ舞い上がっていく。
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