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ハルトはシストに向かって走り出す。
シストは高く飛び上がり、ハルトは影を上手く使い、壁から壁に影移動して空中に飛び上がる。
二人は空中で切り合い、金属音が辺りへ鳴り響く。
そして二人はビルの屋上に立ち、にらみ合う。
「なんでオレの邪魔をする…オレが神になっちゃいけない理由があるのか?
それともオレが神になるのが気にくわないのか?」
ハルトはキレた表情で答える。
「わからないのか…たとえどんな力があっても…
…人を簡単に殺せる奴が神になんかなっちゃいけないんだよ!!
わかるか?自己中が!!」
「どんな神になるかは……オレが決める事だ!人間が…ほざくんじゃねぇ!!」
そう言うとシストはハルトの影鎌を素手で掴み、ハルトを蹴り飛ばす。
ハルトは高層ビルから落ちていく。
シストは落ちていくハルトに数秒で追い付き、逆さで切り合う。
「さっさとくたばれよ!!
そして後悔した顔をオレに見せてくれよな…ハルト!!!」
そう言いながらハルトたちは地面に近づいていく。
「落ちた時の手段はできてんのか?」
そう言うとハルトは微笑んで言う。
「あぁ…とっくにな!」
そういうとハルトは地面に出来た自分の影に飛び込む。
そしてハルトは一瞬で空中にいるシストの足の裏に立つ。
そしてハルトは叫びながら鎌を切り上げ、鎌はシストの胸に突き刺さる。
シストは微笑んで言う。
「面白い…面白いなオマエ!」
「…そんな…心臓狙ってもダメなのか」
影鎌はやはり灰となり落ちていく。
シストはギロリとした目で言う。
「もっと良いところで戦おうか!」
そう言うとシストはハルトの首を掴み空へ舞い上がっていく。
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