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そして、シストが自分の力に確信したのがそれから5ヶ月後の事だった。
その日、シストは彼女と市内に遊びに行っていた。
何度か買い物をして、道を歩いていた。
すると突然、道の真ん中で外国人が銃を乱射し始めた。
「くそが!テロでも始まるのか!?」
シストは彼女をビルとビルの隙間の細い道へ逃がし、シストも逃げようとした。
だが、その瞬間をテロリストに見つかってしまう。
シストは首を捕まれ胸や腹をナイフで何度も刺されてしまう。
テロリストはシストが死んだと確信する。
シストは死んだと思われた。
テロリストはシストを見る。
だが、シストの体には全く傷がない。
ナイフを見ると刃が灰となって消えていく。
テロリストは身体に違和感を感じる。
見ると、シストの首を締めていた腕が灰になってこぼれ落ちていく。
テロリストは悲鳴を上げ、シストから離れる。
それに気付いた他の外人がシストに向けて銃を一斉射撃する、シストに触れた弾は全部灰となる。
テロリストは悲鳴をあげながら焦って逃げていく。
「……ふふふあはははははは!!」
シストはその時、自分の力に感動した。
そして確信した。
「オレは特別だ…オレは無敵…死なない身体…オレだけの…オレにだけ与えられた…」
そして、この時からシストの性格はガラリと変わってしまう。
そして…シストの悲劇はこの瞬間から始まっていたのだ…。
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