死都

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死都

肥沃な大地。 恵みの大河。 かつて大国と言われた王都―――― 乾燥地帯に芽生えた文明だったが、大河を得たことで水源にも恵まれた。 農耕に重きを置き、陸路を整備し… また、船を使っての貿易を盛んに行っていた。 そうして―――およそ150年もの間、繁栄を保って来たのだ。 だが、それも過去のこと。 その王都があった場所は今や―――荒れ果てた砂丘が広がるのみ。 かつての都の影すらも見当たらない。 全ての始まりは――――ここからだった。  
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