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「行きますよ、亀山くん」
「…どこにですか」
「とりあえず、聞き込みに行ってみましょう」
「はい………って、もう右京さぁん💦置いてかないで下さいよー💦」
スタスタと歩いて行く右京さんを、亀山君は急いで追いかけました。
「こんにちは、警察の者ですが」
「…はあ」
一軒目にて、早速女性にため息をつかれてしまいました。
「少し、おうかがいしたいことがあるのですが…よろしいでしょうか」
「……またですか?何か隠蔽したいんですか?まったく…最近の警察は人のことを考えないのね…!」
「……どういうことですか?」
「とっとにかく、出て行ってちょうだい!アンタらと違って私は忙しいのよ!」
女性は荒々しくそう言って、ドアを勢いよく閉めました。
「これは、難航のきざしですねぇ」
「うー…💧」
「次、行きましょう」
──…一時間後
「はぁあぁ、くそおぉっ……!」
「まずいですねぇ…」
あれから何件も回ったものの、全員が全員、"知らない"を突き通しました。
「なぜこんなに"知らない"人がいるのでしょうかねぇ?」
「そりゃあ…警察に口止めされ」「違います」
右京さんは振り返ってそう告げました。
続く
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