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「おそらく、誰かが取り調べられた後に薔薇野木さんが調べられていない家を脅したのでしょう。
もちろん、」
「事件隠蔽のため…ですね?」
亀山君が相づちを打つように答えました。
「そうです。近所の中の一人くらいは、実際に娘さんを連れ出す薔薇野木さんを見ているはずですから。薔薇野木さんは、その目撃者が誰だか分からないので、しらみつぶしに脅してまわったんでしょう」
「誰が見たんですかね?」
「さあねぇ。僕らも、しらみつぶしに探さないといけないようですね。」
そう言い、右京さんは歩き出しました。
「うっ…右京さぁん💦もう帰りましょうよぉ💦」
「どうしたんです、亀山君。子供じゃあないんですから、しっかりしてくださいよ」
もう辺りは漆黒の闇に包まれ、右京さんが持つペンライトが道を照らしていました。
「だだだだって、怖いじゃないですか…廃屋の続く道なんて…」
その言い分に右京さんは優しく微笑み、ペンライトの光を顔にあて、
「別に幽霊がいるわけじゃあありませんけど?なぜ怖がるんですか?」
「ひっ…!ちょっ…右京さん遊ばないでくださいよ💦」
…右京さんは亀山君が怖がるのを見てクスクス笑っていました(怖ッ;)。
続け
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