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?「優人、逃げるんだ!」
僕「父さん!父さんも早く!」
父「無理だ。俺はここでやつを食い止める!今のうちに早く行け!」
?「ほら、優人早く!」
僕「母さん!でも、まだ父さんがあそこに!」
父「俺に構うな!早く行け!」
母「行くのよ!」
そう言うと母は僕の腕を掴んで走り出した。
・・・・
・・・・
・・・・・
僕「ハァハァハァ」
母「ハァハァ。もう、ここまで来たら大丈夫かしらね。」
そして、もう大丈夫だと思って一息つこうとしたとき横を何かが通り抜けていった。
僕「何?」
振り向くと隣に胸元に風穴を開けた母親が倒れていた。
?「ふっ、馬鹿な奴らだ。結局こうなるのに無駄に抵抗して。」
僕「母さんたちを馬鹿にするな!」
僕はとっさに叫んでいた。
?「なんだガキ、逃げてなかったのか。勇敢なのか、馬鹿なのか。まぁこんなチャンスを見逃すほど俺は甘く無いがな。」
そう言うとそいつはこっちに近づいてきた。
僕「来るな!来るなよ!こっち来るなって!」
僕「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
・・・・
・・・・
?「・・ゆ・・・ん」
・・・・
?「ゆ・・と・・ん」
・・・・
・・・・
?「優人君」
僕「・・・んっ・・・」
その声で目が覚めた。
僕「おはよう。千里」
千里「おはよう、優人君。大丈夫?随分うなされてたみたいだけど。」
僕「あぁ、・・・うん。大丈夫。ちょっと昔の夢を見ただけだから。」
千里「昔の夢って・・・・あっ・・・ごめんなさい。」
僕「気にしないで。それよりなんでこんなところに来てるの?ここ屋上だよ。」
千里「先生が呼んでたの。私とセットで」
僕「そっか。じゃあいこっか千里」
千里「行きましょう」
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