出会い

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    彼女が俗にいう 虐待を受けていたのを 僕は知っていた。 人のウワサは簡単に耳に入る。     望む望まないに関わらず。     けれど、 だからといって 何をすることも出来なかった。   ただ、 痣だらけ、傷だらけの身体で 何事も無かったかのように そんな風に振る舞う 彼女を見るのが   辛くて   腹立たしくて。       彼女にその言葉を叩き付けて、 何かが変わるだなんて 思ってなかった。   けれど、 泣くくらいはすると思ってた。 もしかすると 泣かせることが 目的だったのかもしれない。    
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