……決意

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    ……決意

「何で助けたの? 見捨てておけば、自分は助かったのにさ」 大きな、大きな砂時計の上に、 偉そうに座って、足をブラブラ揺らして、 誰かが笑っていた。 「―誰?」 ここはどこ? 私は、学校帰りに、黒猫を見つけて、道路に飛び出して そして、誰かが叫ぶ声が聞こえて、気付いたらここにいた。 「俺は『時』の番人。 この砂時計は世界の『時』間だよ」 これが? 世界の時間?? このお兄さん、何言ってるんだろう。 番人って? ――――変な夢。 「じゃあ、砂が全部落ちたらどうなるの?」 大分、下に砂がたまっていた。 確かにとてつもなく、大きくて、 わたしの知るどんな建物より大きいけれど。 「簡単だよ。また裏返すんだよ」  
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