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少年は眼を覚ますと…真っ暗だった…
眼が凄く痛い少年は何が起こったのかわからない…
自分の顔に手をあてて…眼を触ったら眼の所に包帯が巻かれている…
少年は包帯を取った…
少年の瞳に映す世界は色が無くなっていた…
少年の眼から雫がこぼれ落ちた…
…そして五年の月日が過ぎ…
母から真実を告げられた…
あの日僕は車にはねられて両目の眼球に傷がつき見えないようになっていた…
僕はある人から眼を移植してもらい…眼が見えるようになった…
この眼を提供したのは女の子…そう…僕が好きだった…あの子…
あの子は体が弱く…もう何年も生きられなかった…あの子は僕の様態を聞き…そして…自分の眼を…僕に差し出した…
それからあの子は…死んでしまった…
僕は本当に馬鹿だった…
自分を呪った…悔やんだ…
そして僕は仮面をつけた…
僕は天才なんかじゃあない…
僕はただの罪人…
そう…だから罰として…この瞳は色を失ったのかもしれない…
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