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AM8:00
今日もいつもと同じ朝になるはずだった。
「どうしたんだろう。遅刻しちゃうよ。」
私が空斗のマンションに着いてから20分。いつもなら、外で待っててくれている空斗の姿はない。
「さすがに、時間危ないなぁ。」
空斗の部屋まで行ってみるか。
ピーンポーン。
あれ?先に行ったのかなぁ?
ピーンポーン。
やっぱりそうかもっ!
空斗の薄情者~。
後ろを振り向いた瞬間、ドアが開いた。
「いるなら、学校・・・」
空斗の様子がおかしい。
「・・わりー。遅刻か?・・・」
息づかいが荒い。
「空斗?もしかして熱ある?」
「えっ?・・あー。そうなのかぁ?」
「そうなのかじゃないよっ!早く寝て!部屋暖かくして!」
「学校・・」
「学校なんてどうだっていいよっ!ご飯食べた?薬は?・・・」
晴の声がどんどん聞こえなくなる。
そして、目の前は真っ暗になった。
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