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「はぁ。」
そしてもう一度「はぁ。」
放課後だからか教室には誰もいない。
うちのクラスは特に、部活動に入ってる者が多いせいか、SHRが終わって10分もすれば、誰もいないなんて日常茶飯事だ。
目の前は真っ暗。
プラス大雨。
もう一度ため息をつこうとしたときだった。
「じめじめする。」
「えっ?」
誰もいないと思ってたため、かなり驚いた。
「君塚くんのまわりじめじめするよ。ここだけ大雨。」
「・・・は?何でここに・・」
「暇ならちょっと付き合ってくれない?美術室まで。」
「・・へっ?あっ!!ちょっと・・」
今、俺を連行している彼女は、宮田 晴(16)同じクラスの名前通りの晴れ女。
俺とは真逆の世界に住む女。
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