大雨時々落雷注意。

3/5
前へ
/33ページ
次へ
「はぁ。」 そしてもう一度「はぁ。」 放課後だからか教室には誰もいない。 うちのクラスは特に、部活動に入ってる者が多いせいか、SHRが終わって10分もすれば、誰もいないなんて日常茶飯事だ。 目の前は真っ暗。 プラス大雨。 もう一度ため息をつこうとしたときだった。 「じめじめする。」 「えっ?」 誰もいないと思ってたため、かなり驚いた。 「君塚くんのまわりじめじめするよ。ここだけ大雨。」 「・・・は?何でここに・・」 「暇ならちょっと付き合ってくれない?美術室まで。」 「・・へっ?あっ!!ちょっと・・」 今、俺を連行している彼女は、宮田 晴(16)同じクラスの名前通りの晴れ女。 俺とは真逆の世界に住む女。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加