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「俺に何の用?そんなにヒマヒマ言われるほど暇じゃないんだけど・・」
「まーまー。そー言わないでよ。私の晴れパワーあなたにあげようと思ってるんだからさ!」
「さっきから何?ワケわかんないよ、あんた。」
「自分で気付いてないわけ?あなたの周りはいつだって大雨。」
何でこいつにだけ分かったんだろう。
俺の目には雨しか映ってないことに・・・
「まぁそれはいいとして。これどう思う?」
そういって宮田が指差したのは、宮田が書いたと思われる太陽の絵だった。
「ねぇ・・・どう思う?」
「どうって・・」
「私が見ている太陽はこんな色してるの。君塚くんが見ている太陽は何色?」
何故だか無性に腹が立って気付いた時には怒鳴っていた。
「何で俺にかまうんだ!!俺だって君と同じ太陽の色に見えるに決まってるだろう!人を馬鹿にするのもいい加減にしろよ。こんなことのために俺をこんな場所に呼んだのか!?」
情けなくて、見抜かれたことがくやしくて・・。
宮田のことが分からなかった。
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