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元々メトはアイゼンを嫌っていた
いや、嫌わざるをえない状況に置かれていたと言った方が適切だろう
村の雰囲気がアイゼンを嫌えと言っていた
ある日、メトが山に山菜を取りに行った時メトは足を挫いてしまった
時間が経つにつれて落ちる太陽、暗くなる周り、募る不安…
メトは限界だった
そこにアイゼンが現れた
精神的に限界だったメトは手を差し延べたアイゼンを傷つけてしまった
しかし、アイゼンは笑って「けっ、強がってんじゃねぇ。ホントは無視してもいいんだが、今回は特別だからな」 と言った
メトは不思議に思ったがアイゼンは今までデバインと関わる事すらできなかったからどんな反応だったにしろ嬉しかったのだろうと悟った
いや、アイゼンのメトを見る顔がそう物語っていた
メトはアイゼンの優しさと寂しさ、自分の愚かさに気付いた
こんな優しい化け物を自分は恐れていたのかと
その日からメトはアイゼンに近づいていった
アイゼンは最初こそ遠慮していたものの初めての友人に喜んでいた
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