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裕子は自分を少し責めていた。
自分に関係の無い人間が自分のせいで曲がった倫理観を持ってしまった事に。
しかしそれを矯正する術を見いだせなかった。
むしろ、啓一の考えが裕子には理解出来なかった。
(暴力は良くないのに…。)
裕子は頭の中でずっとそう呟いていた。
しかし裕子は深く考える事をすぐにやめてしまった。
何故ならそれが他人の人生で悟った事だからだ。
(いつか間違いに気付くでしょう…。)
裕子はそう考えて頭を整理した。
啓一と裕子は、これから起きる人生のイタズラを知る由も無かった。
1年後…。
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