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「ルナちゃんに頼まれてた物、買ってきたわよ!」
ジャトはそう言うと何冊もの本をルナに渡した。
「ありがとうございます。えっとお金お金……」
ルナは急いで立ち上がり二階に上がろうとしたが、ジャトが突然呼び止めた。
「いいのいいの!街の皆がルナちゃんに世話になってるから代金なんていらないわよ!」
「え……でも……」
「ルナちゃんが頑張ってくれてるのが代金ってこと!気にしないでいいのよ!」
ジャトは嬉しそうに話すと大声で笑った。
「じゃあ……遠慮無く貰っておきますね。」
「だけどそんな本を読んでどうするんだい?」
「色々と事情があって……」
「まぁいいわ。とりあえず私は帰るからね。」
そう言ってジャトはルナの肩を叩き、自分の家へと帰っていった。
それを見届けた後、ルナはフロウスを肩に乗せて二階へ上がり、自分の部屋に入った。
ルナが早速貰った本を読み始めると、フロウスが不思議そうに口を開いた。
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