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真夜中――
熟睡していたルナだが、誰かが家の扉を叩く音で目を覚ました。
「……こんな夜中に誰よ……」
ルナがベッドから出て眠い目を擦りながら階段を下り、玄関の扉を開けると、そこには黒いローブに身を包み、フードで顔を覆い隠した男が立っていた。
「……どなた?」
「あんたがルナちゃんか?」
「え?そうですけど……」
「ほいこれ。招待状なー。」
「はい?」
男はルナに一通の封筒を渡すと、背を向けて去っていった。
「あ、ちょっと!」
「マスター……どうしたの?」
ルナの声で目が覚めて降りてきたフロウスに気を取られたルナは、男を見失ってしまった。
「あ……見失っちゃった……」
「どうかした?」
「変な男があたしにこの封筒を渡しに来て……あれ?あの男、何であたしの名前知ってるの……?」
ルナは不思議に思いながらも、男から渡された封筒を開封し、中の手紙を読み始めた。
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