大門軍団①

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僕が中学生のころの話です。   当時は大門軍団率いる西部警察が僕らの間では流行してました。   持田(仮名)君とは部活のときに体育館の更衣室で一緒になる程度だけど、不思議と西部警察の話で意気投合しました。 持田君は西部警察のロケの為に学校休むほどでした。   ある日の放課後、誰かが言いました…   A:『このロッカーの向こうって女子更衣室やろ?』   翌日……   持:『今日くさ、技術の時間あったけん持ってきたばい!』   取り出したのはキリ。 《マヂで!?》     コキコキコキコキ……     バレー部とバスケ部しかいないはずの更衣室に何で柔道部と剣道部おるんかっつの……   でも見えちゃいました。 憧れのあの子の下着姿……(萌)     翌日……   当たり前ですが、その場にいた全員が生徒指導室なる悪魔の館に呼ばれました。総勢約30人。   余談ですが、僕の兄は三つ上で僕が入学する前の年に生徒会長でした。     閻魔様のお説教コーナーの時間が始まりました。 コンコンと訳の解らん宇宙語を聞かされた後、やっと日本語を話しました。   先生:『見たい気持ちは解らんでもないが、お前ら中学生ぞっ!悪いことしたって反省できるとかっ!?なんであんなことしたか一人ずつ言ってみろ!』   《そんな剣幕で言って答えられる訳ないやん…》 怒られるなかには泣き出し声にならない奴もいました。   みんなまともに顔をあげることさえ出来なくなる始末。 もうスミマセンでしたの一言しかありません。   そんななか、順番は持田君へ。その次は僕。   先生:『持田!なんでや!』 持:『…魔が差しました…』   《!!!!!》     一瞬沈黙があったかと思えば、大爆笑の渦……   も束の間。     激怒する閻魔様。 ボコボコにされる持田君。 持田君より後ろの全員約10人がスゲー勢いの往復ビンタ喰らいました。  嗚呼、持田君ありがとう。 君のお陰で三日間宍戸ジョーになれました。
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