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『次は〇〇〇駅~。』
気が付くと自分が降りる駅まで、もう少しだった。
(次の次か…)
前を見ると、あの家族は降りる準備をしていた。
「父さん!次だよぉ!」
男の子が父親をゆすって起こす。
「ん?あぁ…ゴメンゴメン。」
父親はそう言って優しく男の子を撫でてあげる。
「あのね、母さんも父さ…!」
女の子はさっきの話をしようとして、母親に口を抑えられていた。
「ん?なんだなんだ?」
父親が興味津々に聞こうとすると…
「………孝秋………。」
ひどく冷たい声がそれを止めた…
なぜか僕まで震え上がっていた…
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