~親子~

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僕が降りる駅までは、あと一時間くらいだろうか…     目の前にいる人達が少し気になったけど、たいした興味もなく、僕は携帯をいじっていた。     (あと一時間ならまたゲームしてっかな…)     そう思って操作した瞬間!     『ピピピッ!』     携帯の画面には電池切れのマーク…     (くそっ!ツイてねぇ…)     仕方なくポケットに携帯をしまう。       「………。」     することもなくボーッとしていると、自然と会話が聞こえてくる。     …もう少し、目の前の乗客が気になり始めた。       右から   二十代前半くらいのなんだか冴えない若い男の人。   五歳くらいかな?今どき珍しい麦わら帽子をかぶった、髪の長い女の子。   こっちも五歳くらい。ツンツンした髪型の男の子。   それから…夕日で顔ははっきりわからないけど、落ち着いた雰囲気の女の人…女の子?この人も麦わら帽子…   歳はわからない…見た目は高校生から二十歳くらいなんだけど、なんだか大人びた感じだ。       まぁ大体の予想から、若い家族なんだろう。     僕はそう思うことにした。
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