‡推理戦士・Ⅱ‡与田惣伝説の島

‡Ⅰ・５つの依頼‡

更に長谷川は続ける。
「それゆーならば、ウワサはホントだっつーウワサつき。折り紙付きのＣ市の話題のもと。」
「じゃあ、どうしてお前とこにそーゆー依頼が来ちゃったんだ？」
「知らんね。殺してくれの依頼は来るが、私もこーゆー調査依頼は滅多にない。しかしだな、なぜ犯罪者である私がこのテの依頼を受け取らなあかんか、なんでも、いざってなる時に利点てーもんがあってだな、探偵とか警察とかに調査させたら万が一ターゲットが面倒やらかしたら困るからだとさ。」
「じゃあ、ちょっといーか？」
「ん？」
「当日すっぴんで行くワケじゃないだろーな？」
「付きは横尾君と宮下君と土屋君とで行くつもりだ。サングラス持参でも大丈夫っしょ。」
「そーゆー問題じゃない。」
秀行と達哉は呆れ声になって、しかもハモるにもズレていた。