‡Ⅰ・5つの依頼‡

11/15
前へ
/128ページ
次へ
さて、当日のこと。   Q町怒嶺港。 予約の船で行くことになった。 秀行は軽い荷物でやってきた。港には達哉と宏樹が先に来ていた。 「長尾さ~ん!」 「やあ、よく来たこと。」 宏樹も軽い愛想笑いで迎えた。 そこへ。 「あら?秀行くんも来てたのね?奇遇とゆーより何かしらね。」 蝶の仮面がトレードマークの本名:花堂彩子こと蝶野舞だ。おまけにその後ろに岩倉タケルと佐々木沙織が付き添っている。 「あれ?君って確か!」 タケルは秀行に近づく。 「確か君は半年前の!」 「あーっ!マシンガン振り回しのーっ!」 「ご無沙汰ですね。」   一方、先に船に乗り込んだ長谷川と横尾昌平と宮下修一と土屋和美。 宮下が双眼鏡で秀行たちの様子を観察している。 「ねぇ、ボス。ホントにあいつらと一緒になっちまっても構わんとですか?」 「大丈夫。目的は違っても、行き先は同じだから。」 長谷川はニヤついた。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加