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さて、当日のこと。
Q町怒嶺港。
予約の船で行くことになった。
秀行は軽い荷物でやってきた。港には達哉と宏樹が先に来ていた。
「長尾さ~ん!」
「やあ、よく来たこと。」
宏樹も軽い愛想笑いで迎えた。
そこへ。
「あら?秀行くんも来てたのね?奇遇とゆーより何かしらね。」
蝶の仮面がトレードマークの本名:花堂彩子こと蝶野舞だ。おまけにその後ろに岩倉タケルと佐々木沙織が付き添っている。
「あれ?君って確か!」
タケルは秀行に近づく。
「確か君は半年前の!」
「あーっ!マシンガン振り回しのーっ!」
「ご無沙汰ですね。」
一方、先に船に乗り込んだ長谷川と横尾昌平と宮下修一と土屋和美。
宮下が双眼鏡で秀行たちの様子を観察している。
「ねぇ、ボス。ホントにあいつらと一緒になっちまっても構わんとですか?」
「大丈夫。目的は違っても、行き先は同じだから。」
長谷川はニヤついた。
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