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暫く達哉と長谷川の会話は続く。
「で、長尾君はどうして私の隣にわざわざ来たのかね?」
「話したいこと、聞きたいことが、昨日溢れんばかりに思いついた。」
「面白いなぁ、君は。」
「まず、お前はなぜ半年前、C県知事を暗殺しようとしたのか。そんで、なぜやめたか。」
「それはな、依頼人が言うには知事が不正献金やらかしたからだそーだ。でもあいつは巧言令色な奴だからマスコミとかには言い訳三昧。我慢できなくて私に依頼したのだ。」
「後は、小夜野くんの件なんだが、なぜあの頃S市私立・マリア十字学園の生徒に嫌がらせをしたんだ?」
「依頼者はその学園でいじめにあい自殺した女生徒の友達だ。彼女曰く、自殺した友達が受けたくらいのと同じコトをしてくれとな。」
「そんで、新塚たちが小夜野くんを狙ったのは、どーしてだ?」
「自殺した女生徒のクラスの担任だったからだ。死を以て償うべきだったがな。」
「で、やらかしたのは?」
「一番には横尾君。」
「横尾ね。あいつはいじめだけは我慢ならないからね。」
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