幸せの紅いスカーフの真偽はいかに?

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「亜矢、那仔、本当に行くの?」 私はズルズルと引きずられるように歩いていた。 「「行くの」」 二人の友達は器用に私を引きずりながらずんずん歩いていく。 何に行くのかといえば、他校の文化祭。 場所があそこでさえなければこんなにも気が重くなることもなかっただろう。 「はぁ……」 私は思わずため息をついた。 しかし、期待に胸膨らませる彼女らには届かなかったようだ。  
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