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「伊織が作ってくれた物ならなんでも美味しい」
ふわりと微笑む啓太くんに一瞬ドキリとした。
「高い物が食べたい訳でも、凄いシェフが作った物が食べたい訳でもない。『伊織が作った物』が食べたかったんだ。だから、何が出てきても美味しいよ」
「……それってちょっと微妙じゃない?」
照れ隠しにちょっと拗ねた顔を作ってみたけど、それもいつもみたいなキレがない。
肝心の啓太くんも少しだけ目を細めるように笑っていて、こっちが考えることなんてバレバレみたい。
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