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「ムカつく……」
ボソリと呟いて、下から軽く睨む。
「あらあら。じやあ、お姫様のご機嫌を損ねない内に帰るよ」
啓太くんは大袈裟に天を仰ぐと、足早に帰り支度をしはじめた。
それでもご飯はちゃっかり完食している。
「じゃ、また明日。忘れないでね」
トントンと軽く音をさせて靴を履くと、ニコリと笑う。
そのままふわりと一気に顔が近付いてくる。
キスされる!?
そう思った瞬間、見計らったようにピタリと顔の進行が止まった。
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