運命の日

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「いったーい!、どこ見て歩いてんのよ!」 私は思わず声をあげる。 私にぶつかってきたヤツはまわりをキョロキョロ見回し小声で返してきた。 「悪い。ちょっと急いでて・・。」 なんなの??ぶつかっといて、ごめんなさいの一言もないなんて信じらんない! 怒りのあまり声にならない。 わかるはずもないけれど、どこのどいつか気になり顔を覗き込む。 そいつは帽子を深くかぶり大きなサングラスをつけている。まるで芸能人気取り。 ・・・。 あれ??なんかコイツどこで・・・。 「!!、あなたもしかして、やま、、ぐふっ!」 いきなり口をふさがれビックリする私をよそに、そいつは立ち上がり私の手を引き走り始めた。
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