第4章~メイド様の変身

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そうゆう問題か?几帳面以前に、これは常識なんじゃないかと…。 「タオル地の物は、洗濯ネットに入れるって…解ってるよな?」 「洗濯ネット?…何ですか、それ?…あ、琴音はインターネットカフェは、まだ行った事はありません。」 「…。」 極力…話が逸れている。 「ご主人様?」 説明するのに、何故こんなに厄介なんだろう…。 「“漂白剤”には、塩素系と酸素系があるのは、知ってるか?」 「あ!塩素系は、何でも綺麗に落ちるので、琴りんは塩素系愛用します!」 愛用?…いや、そうゆう事じゃないだろう? 「…。琴音…お前を雇い続けるかどうか…。改めて考え直してィィか?」 メイドとして雇われてるはずなのに…。 琴音の無知ぶりに…多少呆れて来た。 本心からの言葉じゃないにしても…どこかで感じたから…口走っていた。 「ッ!」 琴音の顔色が変わった。 「?」 琴音にこんな表情をさせたのは、初めてだ。 「わ、わ、私…。あの…。出て行きます!」 「へ?」 突然の決断に、俺は呆気に取られた。 「お世話になりました…。何も出来ずに申し訳ありませんでしたッ!」 ショックを隠す事もなく…お礼だけはきちんとして…琴音は俺の家から出て行った。 「…。」 静まる室内に…。 ただ何となく広く感じる室内に…。 本来、俺が望んでいた…俺だけのテリトリーに…。 何故か戸惑いながら… どこか淋しくて… 持て余す時間が、こんなにも… 長く感じるのだと…実感させられた。
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