第5章~メイド様の失踪

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またしてもツッコミ所が満載で…。今回に限っては…環に対してさえツッコミたいくらいだ。 「あんなに可愛いメイドを…よくもまぁ、冷たく追い出せたもんだ…。平井くんならば、出来るんだろうねぇ?そうゆう非道な事が…。」 イヤミったらしいヤツ…。 こうゆうヤツと一緒にいたら、俺まで程度が疑われそうだ…。 「ウチのメイドだ…。速やかに返して貰おうか…。」 琴音に何かされたりしたら…。 何か? 何かって何だ? てか、俺は何を考えてるんだ? そして…何かされたら…俺は、どうするつもりなんだ? 「断ると言ったら?」 「ッざけんなよ!!」 殴り掛かる一歩手前で… 何とか我に返った。 よぉく頭を整理しよう…。 琴音が判断して、環の家の使用人として働きたいならば、仕方ないんだろう…。 俺が止めるべきじゃない…。 てか、俺の使用人じゃない訳だし…。 と言う事はだ…。 俺は何に対して、こんなにイラついてるんだ? 拾って下さい=拾いました…。正しい事だ…。 猫や犬なら、それも有りだ。 猫や犬…?琴音は… 猫や犬じゃねぇだろッ?! 「まぁまぁ…そう怒らずに…。珍しいねぇ、平井くんがそうやって感情的になるのは…。」 そう言いながら、環はニヤッと笑った。 「…ふざけんな…ッて言ってんだろ?」 図星を突かれた…けど、それは認めたくない。 俺の道に立ち塞がるヤツは許せない。 「…フン、まぁ…そんなに心配なら、今日の帰りにでも迎えに来たらィィよ。」 言われなくても、そうするつもりだと…。 口に出す前に、環の机を破壊していた。
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