第3章~メイド様の独り言

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(リビングにて) 「今日の~…夕飯はぁ~♪ あれ?掃除機って…どこだっけ?…ん~…分からないじゃん!…あ、そうそう…確かほうきがあったはず…。 あった、あった♪ まず掃除しちゃいましょ…。 あ~でも…先に洗濯しちゃった方が良いかしら? 洗濯…。洗濯…。 洗濯って…洗濯機が勝手にしてくれるから、楽よね♪」 (ランドリールームにて) 「えっとぉ…。ご主人様の制服のシャツと…。あと靴下と…。キャーッ…下着まで洗っちゃったりして…。あッ!そうだ!一緒に私の服も洗っちゃおッ! まだ買ったばかりだけど…朝転んだら、泥んこだらけになっちゃったんだった…。 洗剤って…。どれ? “柔軟剤”…“漂白剤”…ん~?…洗剤って、普通にどれくらい入れるんだろ? ってゆうか、どれを入れたら良いの?…粉のヤツ?…液体のヤツ? ん~…両方でいっかぁ…。 この…“漂白剤”って…白くするヤツだよね? ご主人様のシャツ…やっぱり真っ白にしたら、喜ばれそうだよね…。 『白い物は白く』って言ってたもんなぁ…。 うん!入れちゃおッ! よし!後は、洗濯機にお任せッ♪」 (キッチンにて) 「もうッ!どうして朝から頑張ってるのに…夕方になっちゃうかなぁ? もうすぐご主人様が帰って来ちゃうよ…。 仕事をきちんとしなきゃ…可愛いメイド服の為だもん♪ 掃除は…ご主人様がいつもしてくれてるから、ちゃんとやりましたって言えば、ごまかせるよね? 洗濯は、洗濯機に任せてあるから、大丈夫…。 後は…料理…。 くそぅ…この状況になって…後悔がぁ~ッ…。 琴音チャン…料理は苦手なのにぃ~ッ!
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