52人が本棚に入れています
本棚に追加
…まぁ、愛情だよね?一生懸命作りましたって言えば、ご主人様も怒らないはず…。
とりあえず、鶏のから揚げなどを作ってみますか…。
から揚げって言うくらいだし…鶏肉を揚げれば良いだけだよね?
…。
ん?待てよ?確か…肉の回りに何か付いてたな…。
あれは…何だ?
天ぷら粉?!
いや…待てよ?
天ぷら粉だとしたら、鶏の天ぷらになるはず…。
それを天ぷらと呼ばずに、から揚げと呼ぶとゆう事は…。
何かが違うって事?
粉?
あ!小麦粉?
いや…でも小麦粉って、パンとか作れるんじゃなかったっけ?
パンの要素は、から揚げにはないはず…。
って事は、片栗粉?
片栗って…何?
うわぁ…得体知れないよ…。こいつ、マジで怪し過ぎぃ~ッ。
何か急に爆発したりするかも…。爆薬?片栗粉って爆薬?
何で台所に、爆薬があんだよっ!とか、ご主人様に言ったら、突っ込まれたりして…。
ヤバイわぁ…片栗粉は、使えない。ダメだわ…。怪しい物は、使えない…。
あッ!パン粉?これはどう?いや…でも、何かあからさまにパンって気がする…。
例えるならば、パンを細かく砕いて、袋に詰めましたみたいな…。
どうよ?琴音チャンも、たまには良い推理するでしょ?
パンは使えないわぁ…。
…。
…って、じゃあ…小麦粉は、パン粉になる前?
わざわざ別なの?
あ~ッもうッ!まぎらわしくて、解らなくなって来たぁぁッ!」
帰宅するや否や、琴音がキッチンで騒いでいた。
ちょうど洗濯機が止まり、俺は洗濯機の中の洗濯物を取り出しながら、琴音に声を掛けた。
「琴音…。お前は、何がやりたかったんだ?」
最初のコメントを投稿しよう!