第3章~メイド様の独り言

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…まぁ、愛情だよね?一生懸命作りましたって言えば、ご主人様も怒らないはず…。 とりあえず、鶏のから揚げなどを作ってみますか…。 から揚げって言うくらいだし…鶏肉を揚げれば良いだけだよね? …。 ん?待てよ?確か…肉の回りに何か付いてたな…。 あれは…何だ? 天ぷら粉?! いや…待てよ? 天ぷら粉だとしたら、鶏の天ぷらになるはず…。 それを天ぷらと呼ばずに、から揚げと呼ぶとゆう事は…。 何かが違うって事? 粉? あ!小麦粉? いや…でも小麦粉って、パンとか作れるんじゃなかったっけ? パンの要素は、から揚げにはないはず…。 って事は、片栗粉? 片栗って…何? うわぁ…得体知れないよ…。こいつ、マジで怪し過ぎぃ~ッ。 何か急に爆発したりするかも…。爆薬?片栗粉って爆薬? 何で台所に、爆薬があんだよっ!とか、ご主人様に言ったら、突っ込まれたりして…。 ヤバイわぁ…片栗粉は、使えない。ダメだわ…。怪しい物は、使えない…。 あッ!パン粉?これはどう?いや…でも、何かあからさまにパンって気がする…。 例えるならば、パンを細かく砕いて、袋に詰めましたみたいな…。 どうよ?琴音チャンも、たまには良い推理するでしょ? パンは使えないわぁ…。 …。 …って、じゃあ…小麦粉は、パン粉になる前? わざわざ別なの? あ~ッもうッ!まぎらわしくて、解らなくなって来たぁぁッ!」 帰宅するや否や、琴音がキッチンで騒いでいた。 ちょうど洗濯機が止まり、俺は洗濯機の中の洗濯物を取り出しながら、琴音に声を掛けた。 「琴音…。お前は、何がやりたかったんだ?」
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