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もうこれ以上ないくらいに、
強く強く抱き締めて欲しかったのに。
貴方の腕の中にはいつもあの子がいて。
どうすれば‥‥
どうすれば、
いいのかわからなくて悲しかった。
途方にくれても答えは見付からなくて。
あの子は貴方に質問をしました。
「何故、貴方の瞳は片方見えないの?」
と。
貴方は答えました。
「これは罪だから」
「何の罪なの?」
あの子はまた貴方に問い返しました。
すると貴方は、
笑って誤魔化していました。
貴方があの子を視界にいれた罪。
唯の嫉妬や独占欲と知っていたけれど、認めたら終りのような気がして‥‥
貴方の罪として私は認識しました。
否、認識させました。
笑って誤魔化せるほどやわな人間じゃなくて‥‥
傷付いて傷付いて、再起不能に陥れられても、貴方はあの子を求めました。
私じゃなくて。
結局、貴方のことを一番考えているのは私じゃなくてあの子。
それに引き替え、
私は自己中心的な態度をとって‥‥
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