隊長としての誇り

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──ビュンッ!! 銀色の矢がルークに襲いかかる。 その矢を素早く蹴り飛ばし、ルークがニヤニヤと笑いながら言った。 「随分と礼儀を知らねーやつだな…。…コーラル!!」 「…私の名を覚えていたのカ。 光栄だよ、一番隊隊長殿」 木から銀色の鎧を着けた(ルークよりは軽装の)男が降りてきた。 手には銀色の弓を持っている。 「話をするのは初めてだナ。 初めましテ。この裏切り者メ」 「ぉー、えらく嫌われてんなぁ。 暗殺部隊隊長に狙われちゃ俺もピンチだねぇ」 前述した通り、シルバーナイツには様々な部隊が有る。 中には、隊員ですらその存在を知らない部隊が有るくらいだ。 その代表が──“暗殺部隊”。 何も考えずに、ただ町を破壊するのがデュオニスの目的ではない。 時には戦略的に、要人を暗殺することで、自分達を有利にしていく必要も有る。 そこで活躍するのが暗殺部隊。 鋭いチームワークで、確実に標的だけを隠密に抹殺する。 その隊長が、コーラルだ。
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