隊長としての誇り

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「…しかし…。ご自慢の部隊は何処だ?…まるで他の気配を感じねぇが」 「…ふん…。 図に乗るな。これは私の独断行動ダ。 デュオニス様は、貴様を過大評価しすぎル。貴様程度、私一人で十分に殺せるレベルだヨ」 それを聞いてルークは大きく笑った。 「お前一人で…俺を?…っ…ぶぁははっ!!!」 ───ドスッ 「っぐ…!!?」 ルークの顔が痛みに歪んだ。 「……何っ…!!?」 ルークの右肩部、鎧と鎧の隙間に銀矢がそびえたった。 ルークの銀鎧に鮮血が滴る。 「ほぅ…急所を狙ったんだが、 気配だけで瞬間的に避けたカ」 「…くっ…!!これは… 俺が蹴り飛ばした矢…!?」 刺さった銀矢には、少し、土が付いていた。 最初の一撃目から今まで、コーラルは弓を引き直してはいない。 つまり、今ルークに突き立った矢は、間違いなく“最初”の矢だ。
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