隊長としての誇り

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「…ん?…不思議そうだナ。その矢は私の“オーラ”で飛ばしたんダ」 「ぁぁ、なるほど…ねっ!!」 勢いよく矢を引き抜きながらルークは納得したようだ。 矢を抜いた場所からは一気に血が吹き出す。 ───“オーラ”。 これこそ、不思議な力の秘密。 手品のタネ明かしだ。 オーラとは、簡単に言えば『命』。 生命力のことだ。 目には見えないが誰にでも宿り、有限だが無限の可能性を秘めた究極の力。 この力は、普通にしていれば内に閉ざされたままだが、きっかけを与えてやると一気に解放される。 それを意識せずに発動させた場合は只の『事故』だが、自分の力で制御出来るようになれば強力な 『超能力』となる訳だ。 「…オーラで矢の軌道を操るのか…。まさに暗殺向きの使い方だな」 矢はルークに蹴り飛ばされた後、まるで生きているかのように空中で方向を変えて、ルークに牙を向いたのだ。 「次は外れなイ」
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