143人が本棚に入れています
本棚に追加
/191ページ
「…ん?…不思議そうだナ。その矢は私の“オーラ”で飛ばしたんダ」
「ぁぁ、なるほど…ねっ!!」
勢いよく矢を引き抜きながらルークは納得したようだ。
矢を抜いた場所からは一気に血が吹き出す。
───“オーラ”。
これこそ、不思議な力の秘密。
手品のタネ明かしだ。
オーラとは、簡単に言えば『命』。
生命力のことだ。
目には見えないが誰にでも宿り、有限だが無限の可能性を秘めた究極の力。
この力は、普通にしていれば内に閉ざされたままだが、きっかけを与えてやると一気に解放される。
それを意識せずに発動させた場合は只の『事故』だが、自分の力で制御出来るようになれば強力な
『超能力』となる訳だ。
「…オーラで矢の軌道を操るのか…。まさに暗殺向きの使い方だな」
矢はルークに蹴り飛ばされた後、まるで生きているかのように空中で方向を変えて、ルークに牙を向いたのだ。
「次は外れなイ」
最初のコメントを投稿しよう!