隊長としての誇り

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「何故オーバードライブを使えるのか、とでも言いたいのカ?実に甘い考えだナ」 「違ぇよ!お前…なんで今オーバードライブを使ったまま俺を殺さなかった?」 『オーバードライブ』。 オーラを制御して使う技の中でも、非常に高度な技の一つだ。 単純に言えば、人間に掛けられたリミッターを外し、限界以上の力を強制的に引き出す技である。 「俺が油断してたさっきまでなら、そのまま止めを刺せた筈だ!」 「…馬鹿を言うナ! オーバードライブはそんなに長時間維持出来る代物じゃあなイ!」 そう、リミッターを外すというのは、言葉程、生易しい物ではない。 ただでさえ“オーラ”を使うことは“命”を削ることと同じなのだ。 「オーバードライブは使える者でも2秒が限界ダ!…だが! 私はその倍の、4秒を維持出来ル!! 貴様は多少長くオーバードライブを使えると聞いたが、それがどうしタ。 5秒?10秒?その程度の時間差は別の技術で穴埋め出来るワ!」 ──ルークは、それを聞いてニヤリと笑う。 「なんだ…お前も俺のこと知らねぇみたいだな。 今から本気出すけど頑張れよ。俺のオーバードライブは最高で『10分』だ」
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