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スラリとした体型からは、想像出来ない程の力強いスマッシュ!まるで鳥のように軽やかにコートの中を舞う姿は、私だけではなく、他の生徒の視線を集めていた。
「男子の部長の伊原先輩よ!」
私達に二年の先輩が教えてくれた。
…伊原先輩か…
名前を聞いただけでドキドキしていた。
その時、シャトルが女子のコートに落ちた。
私はとっさにそれを拾った。
「ありがとう!新入部員?」
額の汗がキラキラしていた。
私は首を縦に振るのがやっとだった。
まわりのヤッカミさえ聞こえなかった。
完璧に彼に恋をしてしまった。
部活の間中、私はフワフワした感覚の中にいた。
「お疲れ様でした。」
部活も終わり、帰宅の途についた。
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