余命…?

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入院してからしばらくして、姉の手術の日を迎えた。 両親と私。その横には大翔がいた。 手術室に入る前、姉は私達に言った。 「私ね、将来フラワーアレンジメントの仕事をしたいの。いつか二人が結婚する日が来たら、私に造らせてね。」 私と大翔は大きく頷いた。 一秒が長く感じた手術が終わった。 姉は無事に私達の元へ戻って来た。 「よかった…」 私は少しよろけるように椅子に座った。 優しく肩を抱く大翔。 執刀医からの説明を両親が聞きに行った。 悲鳴に近い母の叫び声が私の耳に届いた。 私は立ち上がり、両親が入って行った部屋の前に行った。 父の声が聞こえて来た。 「よっ余命って…どう言う事ですか?」 …余命?… 私は大翔の腕を強く掴んだ。
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