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イヴ当日。私達は朝早く待ち合わせをした。
前から行きたかったテーマパーク。
入場制限を考えて、開門2時間前に列に列んだ。
なんとか入れた私達。
混雑はしていたが、私達は楽しく過ごした。
母からの軍資金で、お互いお揃いの指輪を買った。
その指輪を左手の薬指にはめた。
パレードはまた今度観ようと約束して、私達は早目に地元へ急いだ。
思いの外早く駅に着く。
門限までにはたっぷり時間があった。
「希望…二人きりになりたい。」
大翔の言葉に頷いた。
私達はホテル街を歩いていた。
「いいのか?」
私の気持ちは決まっていた。
1番安い料金のホテルを探した。
「ここ安いよ。」
大翔は首を横に振った。
「ここにしよう。」
可愛い建物に私は顔がほころんだ。
初めての体験に心臓は鼓動を速めた。
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